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渋谷からバス

執筆者の写真: yumikacangyumikacang

某週末。

早めの忘年会があった

毎年、軽めのドレスコードが付く。


今年は、お知らせに例年よりきっちりとしたドレスコードが付いた

私の足はブーツや運動靴に慣らされてしまって

すっかりワガママに。。。

手持ちの、どのヒールの靴を履いてみても足が痛い気がする

仕方なしに新調した。。。


始まって見れば、特に例年と変わらず

社会人としての良識のある、まあまあの格好でOKだった。

↑基準はそれぞれだけれど・・・

買ってしまった靴は来年も履けるだろうか?


早め目の日程に、早目の終了時間は

暮れにかけて厄介な感染症が増えて来る前に

サクッと終わらせようという配慮を感じる


次の日に朝早くから予定があった私は

さっさと帰宅するためにJR渋谷のハチ公口へ急ぐ


ハチ公口からは、これから渋谷の街へ繰り出す人たちが

洪水のように押し出されてくる

あの中を逆流して泳ぐ気がしない


足を止めると

周りの声が聞こえてくる


ハチ公の前で記念写真を撮る観光客

スクランブル交差点から携帯を掲げて歩いてくる人人人


何かのセールスだろう

「ここからすぐ!3分ぐらいのところで!!」と女性にまとわりつく

スウェットパンツの上から短パンを履いた怪しげな男性


反対側では、二人の女性が、やはり何かのファイルを見せられて

年齢を聞かれている

「15歳〜〜」と答えている。

それは絶対ないな・・・


改札からは人がどんどん押し出されてくる


電車にさえ乗ってしまえば時間はかからないのだけれど

どうしても、あの改札に突っ込んでいく気になれなかった


後ろを振り向くと工事のせいだろう

なんで、そんな所にバスが?

みたいな所に仮設のバス停があって

見覚えのある駅名行きのバスが止まっていた。


バスに飛び乗った


バスはすぐに出発して

キラキラとした街を通り抜けていく


あの人達は何処から来て何処へ行くんだろう?

みんな、それぞれの人生があって

いろんな事を考えているんだろうな


最近、私は何処へ向かって歩いているんだろう

もう、これ以上は前に進めないかもしれない

そして何処にもたどり着けないのではないかと不安になる時が増えた

バスは最寄りの駅のいくつか手前の駅で終点となり、そこから結局電車に乗った。

うんと遠回りをして家に着いた。

華やかな街と、自分のテンションとのギャップを感じた夜だった。









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